長期の病気で休業
従業員(45歳 女性)がガンのため欠勤しました。夫から『末期ガンなので職場復帰は無理だ』と申告がありました。しかし、本人の生きる望みもあるので『従業員の地位を残してほしい』と懇願され、総務担当は悩んでいます。
対策
本来の休職規定の意味は、ある一定期間労働の提供義務を労働者に免除して、その間に傷病を治癒させて復職をさせることが目的です。
また、最近は「がん治療」も入院せずに通院のみで対応してくれる病院も増えてきています。がんも不治の病ではなくなりつつある一方で、定年年齢が伸びてきて、現役でがんに罹るリスクが増えてきています。
こうした時代背景の中で、企業はがんに罹った社員の活用方法も考え直さなければならなくなってきていると言えるでしょう。
末期になり全く労働の提供が不可能となって、職場への復帰も完全に見込めない人までを社員としての地位を残すのか、就業規則などでしっかりと取り扱いを決めておきたいものです。