病気を隠して入社した社員について
2018年04月10日
A医院は、職員10人ほどの個人の病院で、簡易的な就業規則は作成していました。
3か月前に試用期間を設けて採用したAさんが試用期間を満了したため、本採用することとなりました。
本採用の通知を渡してわずか1週間後、Aさんより『実は前からガンの治療を受けており、この病院の就業規則によれば正社員は1年6か月の休職を認めるとなっているので休職を認めた上で傷病手当の手続きをお願いします』と求めてきました。
事務長はどうすることもできず1年6か月の休職を認めることとなりました。
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対策
今回のケースでは、採用面接時に健康状態を確認しておくことが最も重要だったと考えられます。ただ、口頭で健康状況を聞いても、ほとんどの方は健康に自信があると答えます。これを防止するには、健康状態申告書などで本人に健康状況を申告させて、保証人等にサインをさせることが対策として考えられます。
また、雇い入れ後の健康診断を速やかに実施していれば、健康状態に問題があることを把握し、本採用を行わずに済んだという可能性もあります。
更に、就業規則に休職できる条件を明示することにより防止することも可能です。