R5ペガサス情報誌
2022年05月10日
令和4年5月のペガサス情報誌を発刊させていただきました。
是非ご覧下さい。
今月のテーマ♢ Pegasus |
1. 飲酒運転について
2. パソコンも買える今年の補助金
3. 老齢年金の繰り下げ受給年齢の変更
4. 65歳未満の在職老齢年金の見直し
コラム:道の駅「したら」
♢1.飲酒運転について♢ Pegasus |
コロナ禍で飲食店でお酒を飲むことが少なくなった一方、「家飲み」と呼ばれる自宅で飲酒する機会が増えていると言われています。自宅での飲酒は時間を気にせず飲めるため、ついつい飲酒量が増えてしまうこともあります。
「飲酒運転はダメ!」と言うのは今さら常識ですが、今回は飲酒運転をしてしまった従業員への処分と、法律の改正により今年から実施が義務付けられるアルコールチェックについてお伝えします。
1.労働者が飲酒運転で逮捕された
「うちの従業員が公休日に飲酒運転で逮捕されました。懲戒解雇したいが問題ありませんか」
「私生活上の行為に対して懲戒処分を行うことは難しいです。ただし、ケースによっては懲戒処分の対象となる場合もあります。」
懲戒処分を科すことはあくまでも企業秩序を維持するために認められています。従業員の私生活上の行為は企業秩序とは関係ないので懲戒処分できません。ただし、その行為が重大で会社の名誉・信用・社会的評価を貶める場合は懲戒処分の対象になります。
2.懲戒処分が有効になるポイント
労働者の私生活上の飲酒運転に対する懲戒処分が有効だと判断されるポイントは以下の5点があります。
- 飲酒量、呼気中のアルコール濃度
- 事案が新聞、テレビ等のメディアで問題になったか
- 飲酒運転により人身事故など重大な結果を発生させたか
- 勤務する会社がバス、タクシー、運送会社など輸送機関の事業を営む会社か
- 輸送機関の事業を営む会社で、当該従業員が運転業務に従事する者か
3.アルコールチェック義務化
今年の4月から道路交通法施行規則の改正により、安全運転管理者の行うべき業務として、アルコール検知器を用いた酒気帯びの有無の確認等が追加されました。
1.4月から
- 運転前後の運転者に対し、その運転者の状態を目視等で確認することにより、運転者の酒気帯びの有無を確認すること。
- 酒気帯びの有無を記録し、記録を1年間保存すること。
※さらに10月からは上記の酒気帯びの有無の確認は、目視等に加えてアルコール検知器(アルコールチェッカー)を用いて行う必要があります。
2.10月から
①アルコール検知器による確認の義務
②アルコール検知器の常時有効性の保持
飲酒量・飲酒時間によっては翌日もアルコールが残ることもあります。翌朝車を運転する場合は次の日にアルコールが残らないように飲酒量・飲酒時間を気を付けるように従業員に周知することも必要です。 (伴野)
♢2.パソコンも買える今年の補助金 ♢Pegasus |
毎年4月は新しい助成金や補助金の情報が発表されます。今年の目玉のひとつとしてIT導入補助金をご提案致します。IT導入補助金は創設以来、人気のある補助金です。
今回のIT導入補助金の目玉ポイントは次の3つです。
- デジタル化基盤導入類型(以下、“デジタル化“)の創設
- デジタル化とセットでパソコンや周辺機器が購入できる
- 通常枠にもデジタル化にもクラウド利用料(デジタル化は2年分、通常枠は1年分)が認められている
通常枠とデジタル化基盤導入類型がありますが、通常枠は、上限450万円と最大額出ています。ですが、補助割合は1/2となっている点はご注意ください。
こちらはこれまでの内容と同じで、労働生産性の向上を目的としたITツールの導入について利用できます。
目玉のデジタル化ですが、次ページにある表をご確認ください。
令和5年10月より開始される消費税のインボイス制度や電子帳簿保存に対応していく企業へ対応する内容となっており、会計ソフトや受発注ソフトなどを対象としています。
特にインボイス制度に対応したソフトであれば加点要素もあるということで、いずれ対応しなければならないのであれば是非検討したいですね。
私が一番大きな目玉と思っているのが、パソコンの購入も補助されるところです。
(ハードウェア購入費)
デジタル化のソフト購入とそれを使用するためのパソコンや周辺機器であればという前提ですが申請可能です。1/2の補助割合と上限10万円ではありますが、ある程度スペックの良いPC購入の検討も可能ではないでしょうか。
今回も応募が殺到する予感がします。今号が発刊されている時点ですでに1次締切が終わっています。(4月20日)
第4次公募(4次締切6月13日)まで発表されていますのでご検討してみてはいかがでしょうか。
(小木)
♢3.老齢年金の繰り下げ受給年齢の変更♢ Pegasus |
令和4年4月から、老齢年金の繰下げ受給の上限年齢が75歳に引き上げられました。
老齢年金を66歳以降に受給開始(繰下げ受給)する場合、年金額は繰り下げた月数によって増額(1月あたり0.7%増加)します。
高齢期の就労の拡大等を踏まえ、年金受給権者が自身の就労状況等にあわせて年金受給の開始時期を選択できるようにすることを目的として、令和4年4月から繰り下げの上限年齢が70歳から75歳に引き上げられ、年金の受給開始時期を75歳まで自由に選択できるようになりました。
繰り下げ受給の上限変更の対象となる方は令和4年3月31日時点で、以下の➀・➁いずれかの条件に当てはまる方です。
- 70歳未満の方(昭和27年4月2日以降生まれの方)
- 老齢年金の受給権を取得した日から起算して5年を経過していない方(受給権発生日が平成29年4月以降の方)
※➀・➁どちらにも該当しない方の繰り下げ年齢の上限は70歳となります。
(山田)
♢4.65歳未満の在職老齢年金の見直し♢ Pegasus |
令和4年3月以前の65歳未満の方の在職老齢年金制度は、総報酬月額相当額と老齢厚生年金の基本月額の合計が「28万円」を上回る場合に年金額の全部または一部について支給停止されていました。
コラム
ここからは、粟津がコラムのコーナーをお送りします。先日、妻の実家に帰省するついでに、愛知県は設楽町にある道の駅「したら」に行ってきました。元々、設楽には桜を見に行ったのですが、道の駅で思わぬ出会いがあったので、ご紹介します。 道の駅「したら」には地元の特産品の販売や、食事処、郷土館、廃線となった路線で使われていた車両の展示など、様々な楽しみ方があります。中でも「蓬莱泉」で有名な関谷醸造様による、酒造りの体験施設では、実際にお米を洗うところから、蒸し、仕込み、搾りまでを体験することができます。そして、仕込んだお酒(720ml)が完成後に実際にもらえます。ただし、体験には事前予約が必要なので、関谷酒造様のHPから予約して下さい。 また、こちらには、ここでしか販売していないとされているお酒があります。それが道の駅「したら」のオリジナルの日本酒「したら」です。そのまんまのネーミングですが、それだけの期待を背負っているお酒で、純米生原酒無濾過という、日本酒好きな人が気になるワードが並んでいます。実際に飲んでみましたが、微発砲でしっかりとした旨味があり、辛口から中口に近い味わいで美味しかったです。是非ともおすすめの一本です。 お酒の写真はあるのに、桜の写真は一切ないのが、花より団子の最たるものだと感じました。. |
この制度が見直され、令和4年4月以降は65歳以上の方と同じように、総報酬月額相当額と老齢厚生年金の基本月額の合計が「47万円」を上回る場合に年金額の全部または一部について支給停止される計算方法に緩和されました。 (山田)
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